【CULLNI】
何を着るか
どう着るか
なんのために着るか
「安藤一彦」の手がけるクルニは
その道を〝選んだ〟者に
至福の喜びを与えます。
ドレス×カジュアルという独路線を築き上げたドメスティックブランド「CULLNI」
デザイナーの安藤氏が手掛けるクルニは、ハイクオリティな品質や圧倒的な世界観を武器に、人気を高めています。
その洗練された美しさは、一目で見た者の心を奪ってゆきます。最近では、有名芸能人の着用も増えてきており、その人気の高さも伺えてきますね。
しかし人気が高ければ高いほど、当然ブランドに対する賛否は分かれていきます。
【CULLNI(クルニ)】はダサい?
https://cullni.com/shop/
これまでも何度か同じようなテーマの記事を書いてきましたが、今回も結論は一つです。
「クルニはダサい?」
という質問に対する私の答えは、
「どちらでもない」です。
言うまでもなく、ファッションに対する感じ方、価値観は十人十色です。
好きな人もいれば嫌いな人もいる。それで良いのだと思います。
しかし、だからこそ私は自分の愛するブランドの魅力を解説し、理解してもらいたいと思っています。
「肯定」ではなく、「理解」を目的に
この記事を読んでいる方は、少なくとも「CULLNI」というブランドに対して、
あるいは「ファッション」に対して興味を持っているのでしょうから。
その上で、最後の「選択(CULL)」はあなたが行えばそれでよいのです。
CULLNI(クルニ)の魅力って一体?
https://cullni.com/
ではまず、クルニというブランドはどのような魅力があるのか?そんな疑問について説明していきたいと思います。
CULLNIの魅力①【気の利いたデザイン】
まずはアパレル、ファッションにおいて最需要ポイントである「デザイン」についてです。
CULLNIのアパレルは、「ドレス・カジュアル」と呼ばれる、全く新しいテイストで構成されています。
光沢と艶のあるドレッシーな生地、まとわりつくようなドレープ感をもちながら、時にそのドレス感は時にアンニュイなテイストに変化したり、可愛らしさやポップさを感じさせるディティールを併せ持っています。
高級感がありながら、日常生活、普段着として着用できる工夫が施されているのが、最大のポイントなのです。
また、アシンメトリーな身頃、裾のレイヤードなどの、奇抜でモダンなカッティングが多く見られ、ブランドのアイコニックなディティールとしても親しまれています。
CULLNIの魅力②【研ぎ澄まされた世界観】
「中世的」で「中性的」
透き通るような透明感と、洗礼された純白、暖かみのある鮮やかさ、一枚のスナップ・ルックから感じ取れる表情は複雑に絡み合いながら、「時代」「性別」を超えたファッション像へと変化してゆきます。
ドレス・カジュアルが織りなす世界感は、他のドメスティック/デザイナーズブランドとは一線を画すものです。「世界観」言い換えれば「個性」。その主張が強ければ強いほど、万人からの評価を受けるのは難しくなっていき、その分、ブランドを心から愛する「ファン」が生まれるのです。
CULLNIの魅力③【品質・カッティングの良さ】
安くて良い服というのは当たり前に存在する時代になりましたが、それでもクルニは妥協をしません。
〝質の良さとは何か〟と考えたとき、それはただ単に「ハリのある生地」「厚みのある素材」を指すのでしょうか?
安い生地をいくつも重ね合わせれば当然生地は厚くなりますし、クッションを敷き埋めれば履いた時の感触は良くなります。
しかしそうではなく、ブランドが追及するデザインを実現させるため、CULLNIが誇るエレガントなドレープを体現するために、妥協を許しません。触っただけでは分からない、本質的な意味での〝質の良さ〟を彼らは追い求めています。
ダブルクロス地、ジョーゼット、二重織素材など、見た目と機能の美しさを追求するために、妥協を惜しむことはありません。ハ価格に付随する価値は、金額以上のものが存在します。
【注意!】CULLNIでダサく見えがちなポイント
https://cullni.com/
ダサく見えがちなポイント①【デザイン】
CULLNI最大のポイントである「ドレス×カジュアル」ですが、時にこの独特なデザインが見た目にマイナスの影響をもたらしてしまうこともあります。
アシンメトリー、レイヤード、タイロッケンetc…。これらのアイコニックなディティールは、クルニをクルニたらしめる象徴的な装飾です。しかしこういった〝個性〟は、受け手によっては〝奇抜〟〝派手〟といったマイナスなイメージとしてとられることが多いです。特に「ミニマル、シンプル」というビックワードがトレンドとなっている現代においては、スタイルの系統が違うだけで批判されることも多いでしょう。
好みの問題だと言われればそれまでですが、他と違うオリジナリティを有しているのもまた事実です。
ダサく見えがちなポイント②【生地感】
二つ目はCULLNIアパレルが持つ、独特の生地感についてです。次に説明する「スタイリング」と重複する部分があるかもしれませんが、この生地感を攻略することが、CULLNIアパレルを着こなすポイントになるはずです。
ドレスのような優雅な生地感を再現するため、CULLNIのアパレルは光沢、滑らかさを有しています。しかしこの美しい生地感は別角度から見ると、「ハリがない」「だらしない」そんな見え方にもなってしまいます。極端に例えるならば、部屋着やパジャマのようなニュアンスに近いです。
この抜け感があるからこそ、CULLNIはカジュアル・ドレスを併せ持った独自のスタイルを構築できました。
表裏一体の紙一重となているこの要因。
これをうまく〝長所〟へ変換する必要があります。
ダサく見えがちなポイント④【スタイリング】
前項と重なる部分でもある〝スタイリング〟についてです。いくら特徴的なデザイン・特殊な生地感を有しているとはいえ、CULLNIのアパレルを一目見たときに大半の方は好印象を抱いています。
これは私の仮説の一つなのですが、CULLNIは「着るとダサく映る」気がしています。
ダサいというと言葉が強いかもしれませんが、少なくとも魅力が引き出せてないというのは事実だと思います。
クルニが提案するシーズンごとのルックと、実際に芸能人などが着用した写真とでは、大きく差が生まれていると思いませんか?
これは決して写真の写りが悪いとか、芸能人の顔が微妙といった外的要因とは関係ありません。
これらの悪い点にはすべて、悪く映ってしまうポイントが存在しています。
そのポイントを、より具体的、かつ論理的にかみ砕きながら次の章で解説していきたいと思います。
【解決!】CULLNIを最適に着こなすには?
では実際に当記事の本題である、「CULLNI」の着こなしポイントについて解説していきたいと思います。
CULLNI着こなしのポイント①【セットアップは避ける】
クルニのキーアイテムである【ジャケット/シャツ+パンツ】のセットアップですが、こちらをセットで着用するのはあまりお勧めできません。
例えば、CULLNIの定番カラーである淡いブルーのセットアップ。どことなく、だらしのない恰好に見えませんか?
(服装を否定するわけではなく、あくまでも見え方の話です。)
先程説明したように、CULLNIのアパレルには〝Relax〟のテイストが含まれます。これをセットアップで着用してしまうと、ドレープ感をとおりこし、アンニュなスタイルな見た目(部屋着、パジャマのよう)に。加えて、ゆったりとしたサイズ感・上下の同色カラーという要素も加わり、よりパジャマ感が強くなります。(もちろん好んで着てる方もいるでしょうが、あくまでも見え方の話です。)
特に日本人は黄褐色の肌色であったり、童顔傾向、細身の体格と、海外の方と比べ締まりのない印象があります。幼さがある日本人が、さらに落ち感のあるセットアップを着用すると、どうしても子供っぽさが出てしまいます。これがダサく見える要因の一つですね。
ブランドの提案するルックでは、海外の方がモデルを務めています。中性的で整った顔立ち、がっちりとした体格、ヘアスタイルなど、多くのプラス要素が重なっているため、ルックではセットアップでも違和感なく映ります。
下の画像をご覧ください。
先程の画像と比べても、CULLNIの上品さが前面に出ていると思いませんか?
STUDIOUSのスタッフであり、商品写真のモデルも手掛ける竹下さんです。彼は筋の通った高い鼻や、きりっとした目元など、日本人離れした整った顔立ちをしています。クリアなオーラを纏っている分、イメージ通りの着こなしが出来ているのが分かるかと思われます。
では、顔が幼い日本人はセットアップで着用は難しいのか?と聞かれればそうではありません。ポイントを理解し、対策を